■COMMENT

平成初期に建てられた鉄骨造３階建て、室内のポテンシャルは非常に高いご自宅でした。

高い吹抜けとカーブ階段のある玄関ホールは、熊本地震の影響で多数のヒビ割れが入っている状態でした。

リノベーションのコンセプトは、今回費用をかけても後々メンテナンスに手間がかからず、それでいてこの空間をより引き立てる内装材をチョイスすること。

現状の内装の上から天井はレッドシダー貼り、壁は木調プリント合板貼りにより、多少の地震でもヒビ割れの起きない吹抜空間としました。

フォーカルポイントは、玄関正面に貼った実物石材のアクセントウォール天然石材を特殊技術で薄く剥がし、厚み２㎜程度のシート状にした新しい素材です。石ならではの重量もないので地震でも剝げ落ちることはありません。天井よりハイパワーLEDライトを照射し石の表情を美しく浮かび上がらせます。

さらに吹抜シャンデリアをローソクタイプに変えることで、よりクラシックなテイストに。壁クロスはウィリアムモリスを多用し、オーナー様がお持ちの家具調度品・小物がすべてこのテイストに合致し「趣きある邸宅」が完成しました。